特別養子縁組

特別養子縁組とは、法的に実子と同じ扱いを受けられる制度のことです。

『その子を、ください。―特別養子縁組で絆をつむぐ医師、17年の記録』 鮫島浩二著 
(特別養子縁組)について
裁判所HP
http://www.courts.go.jp/saiban/syurui/kazi/kazi_06_09.html
特別養子縁組とは、6歳未満の未成年者の福祉のため、未成年者とその実親側との法律上の親族関係を消滅させ、実親子関係に準じる安定した養親子関係を家庭裁判所が成立させる縁組制度。
そのため,養親となる者は,配偶者があり、25歳以上の者で、夫婦共同で養子縁組をする必要があります。
また,離縁は原則として禁止されています。

特別養子縁組とは、どんな制度・・
http://www.icnet.or.jp/unei/soudan/74.html
「家庭に恵まれない子に暖かい家庭を与えて、その家庭の中で健全な育成が図れるようにする」という「子供の福祉を図る」目的に限定される制度です。

10代の妊娠の「ファッション化」

「赤ちゃんポスト」があまり話題にならなくなりましたが、アメリカで、女子高校生のグループが「出産協定」、10数人が妊娠、波紋が広がるとのニュース・・どういうこと?と思った方も多いことでしょう。
歌手のブリトニー・スピアーズさんの妹(17歳)が出産したり、コメディーで女子高校生が妊娠する映画がヒットしていて、10代の妊娠の「ファッション化」がはじまっているのかも知れません。 次は日本・・

「16歳の女子高生が予想外の妊娠で大騒ぎになるコメディー映画・・JUNO/ジュノ http://movies.foxjapan.com/juno/

もし、あなたの子が高校在学中に妊娠したら、赤ちゃんをどう対処するでしょうか・・

独協医科大越谷病院にあかちゃん・・

27日未明、独協医科大越谷病院の敷地内に乳児が置かれているのを、巡回中の男性警備員が発見しました。
乳児はバスタオルにくるまれていたそうです。
発見時あかちゃんは泣いていなかったそうですが、2分後に若い女性の声で「あかちゃんが泣いている」と電話通報がありました。

警察の調べでは、生後約2日のあかちゃんで体重1000グラムの未熟児の男児とのことです。
生命に別条はないということですが、この寒空に・・・。
「この子をよろしくお願い致します」と書いたメモが入っていたそうです。(埼玉県越谷市)

赤ちゃんポストの歴史と名称

赤ちゃんポスト(あかちゃんポスト)とは、諸事情のために育てることのできない新生児を親が匿名で養子に出すための容器、およびそのシステムのことです。賛否はありますが、捨て子があるという現状では、なくてはならない施設ではないかと考えられています。

慈恵病院が参考にしたドイツでは "Babyklappe" と呼ばれていて、英語の Baby とドイツ語の Klappe を合わせた呼称だそうです。
別の呼び名として "Babywiege" があり( Wiege とは「ゆりかご」のこと)共にドイツ語の赤ちゃんを意味する言葉を用いないで、英語であるところに微妙な心理が伺えますね。

英語は "Baby Hatch"

イタリア語は "Culle per la vita" (「命のゆりかご」)

中国語では「棄嬰艙」「棄嬰信箱」一定の呼称が定まっていないようです。

日本語の「赤ちゃんポスト」という呼称はいつ、どのようにして用いられるようになったかははっきりしません。

2007年5月時点の日本国内において、この種の施設の呼称として「赤ちゃんポスト」という呼称が使用されています。
ただし慈恵病院の計画発表以来この施設に関する賛否両論の議論が活発化していますが、賛成・慎重双方の立場から「ポスト」という形容に違和感が表明されており、将来的に異なる呼び名が提起される可能性はあるでしょう。

歴史

日本以外
数世紀もの間、「赤ちゃんポスト」の原型ともいうべき施設はさまざまな形で存在していた。
このようなシステムは中世及び18世紀から19世紀にかけて広く普及していた。
しかし1880年代後半から次第に姿を消していく。
ヨーロッパにおけるこうした施設の先駆例としては、1198年にローマ教皇インノケンティウス3世の指示の元、イタリアの養育施設で作られたものが挙げられる。
ドイツのハンブルクでは、1709年にある商人が孤児院の中に Drehladen と呼ばれる施設を設置した。
しかし5年後の1714年には、利用者が余りに多く、孤児院が経済的に養えなくなったため閉鎖している。
その他に早期で有名なものは、カッセル(1764年)やマインツ(1811年)で設置されたものがある。

今では赤ちゃんポストが再び注目されるようになり、1996年に最初の赤ちゃんポストが設置された後、多くの国で設置されるようになった。
ドイツでは2000年にハンブルクのNPO法人によって始められ、公私立病院など約80か所に設置されている。

日本では、1986年から5年間、群馬県で『天使の宿』と呼ばれる赤ちゃんポストと同様の施設が設置されていたことがあるが、施設内の新生児が凍死する事故が発生したため、閉鎖されている。

2006年に熊本県熊本市の慈恵病院(カトリック系の医療法人「聖粒会」が経営。東京慈恵会医科大学とは無関係)が赤ちゃんポスト(同病院では「こうのとりのゆりかご」の呼称を用いている)の設置を計画、2007年5月10日から運用を開始。

慈恵病院で運用中の「こうのとりのゆりかご」
慈恵病院は2006年12月15日に「こうのとりのゆりかご」の設置申請を熊本市に提出し、2007年4月5日に熊本市はこの申請を許可し、同年5月1日に完成。
5月10日正午から運用を開始した。

施設と運用方法の概要
人目につきにくい病院東側に45cm×65cm大の扉をつくり、内部には摂氏36度に設定された保育器を設置する。
新生児が入れられるとアラームが鳴り、医療従事者が駆けつけるという仕組みになっている。
監視カメラはつくが親のプライバシーの権利により子のみしか映らない。「もう一度、赤ちゃんを引き取りたいときには、信頼して、いつでも連絡してください」といった手紙を置いておく。

なお、ポストに入れるのは生まれてから2週間以内の子供という条件があり、新生児への命名は熊本市長が行なうとしている。
ポストに匿名で新生児を置く人を母親と限定はしておらず、父親である場合も想定している。
また、一度ポストを閉めたら、自分からもう一度開けることはできない(つまり開けるには病院関係者をその都度呼ぶ必要がある)。
ポストに入れる側にも慎重さが求められることになる。

母親が名乗り出て、自ら育てるか、親権放棄及び母親の生活状況、精神状態、などを十分考慮し、最悪な場合は親権剥奪などをして里親または養親に引き取ってもらうかを決めてもらう。
名乗り出てくれない場合は、警察や市役所、児童相談所などと連絡を取った上で家庭裁判所の判断にて施設に引き渡す。

蓮田太二理事長は「誤解されやすいが、ポストはあくまで赤ちゃんの生命を守るための緊急避難。ポストに置いた後でも母親が名乗り出て了解すれば、里親、養子縁組の判断に行くのも早い。赤ちゃんさえ無事なら母親にも冷静に考える時間ができる」としている。

慈恵病院「赤ちゃんポスト」4人目

「赤ちゃんになにかのこしてあげてください・・」
ポストの入り口に書かれてある言葉です。

ついに4人目の赤ちゃんがポストに預けられました。

赤ちゃんポスト第一号は児童遺棄か・・

先日赤ちゃんポスト第1号が預けられたそうです。
しかし新生児ではなく、3,4歳ぐらいの男児であったそうです。
男児は健康に問題ないとのことですが、慈恵病院は警察に通報し、警察で、保護責任遺者遺棄罪に当たらないか調べているそうです。
男児は父親と見られる男性に手を引かれて連れてこられました。
男児は自分の名前などもいえるそうです。

こんな事例から始まると気持ちが沈んでしまいます。
本当に赤ちゃんポストって日本に必要なんだろうかと・・
親がさまざまな事情で子供を育てられない新生児を匿名で受け入れるというのが趣旨なんですが、新生児以外の幼児を受け入れる幼児ポストも必要なのではないかと考えてしまいます。・・・悲しい現状ですね。子供がほしくてもどうしても授からない方も大勢いるというのに・・


この赤ちゃんポストについては、命を救う取り組みだという賞賛の声と、子捨てを助長するだけ・・という批判の意見に大きく分かれています。

しかし今回の男児のような問題(児童遺棄や、家庭内暴力などの虐待)のほうが世間には多いのではないでしょうか・・

厚労省によると、わが国では昨年1年間で約112万人の赤ちゃんが生まれた一方、人工妊娠中絶の件数は約29万件にのぼり、捨てられる子供も約200人を数えるとみられるそうです。
里親登録数は3年連続微増で、全国約7700人だそうです。


「赤ちゃんポスト」運用開始…熊本市

熊本市の慈恵病院(蓮田晶一院長)は、親が養育できない新生児を匿名で託す「赤ちゃんポスト(こうのとりのゆりかご)」の運用を始めました。

医師、助産師、看護師らが24時間態勢で待機するそうです。

赤ちゃんポスト、各国の設置状況

オーストリア
2005年までに、6つの都市で赤ちゃんポストが設置されています。

ベルギー
母親の母 (Moeder voor Moeder) 協会によって、2000年に、アントウェルペンの Borgerhout 地区に最初の赤ちゃんポストを設置。
babyschuif 或いは、母親のモーセのゆりかご (Moeder Mozes Mandje) と呼ばれていますが、設置後3年間で保護される赤ちゃんはいなかったそうです。

チェコ
2005年プラハで最初の赤ちゃんポストが設置。
2006年3月までに、3人の赤ちゃんを保護。

ドイツ
2000年に設置開始。
2005年には全国80箇所以上に設置されました。

ハンガリー
1996年に最初に設置されて以来、現在までに約12箇所の赤ちゃんポストがあります。
そのほとんどが病院内に設置されているそうです。

インド1994年にタミル・ナードゥ州で子殺しの犯罪をなくすため、この州の指導者 J.Jayalalithaa の政策により、最初の赤ちゃんポストが設置されました。
ポストに置かれる赤ちゃんはゆりかご赤ちゃん (Thottil Kuzhanthai) と呼ばれ、国によって育てられ、また無料の教育が提供されています。

イタリア
いのちの行動 (Movement for Life) という組織によって設置されました。
8箇所ほどの赤ちゃんポストがあそうです。
2006年12月にローマで最初に設置され、2007年2月に初めての赤ちゃんを保護しました。
これ以外にバチカンにも赤ちゃんポストが設置されています。
この地は世界で初めて赤ちゃんポストが設置された場所でもあります。

オランダ
2003年アムステルダムに babyluik という赤ちゃんポストを設置する計画だったが、反対の声が強く中止に追い込まれました。
健康部門の秘書官 Clémence Ross は違憲であると表明。

パキスタン
Edhi財団が全国約250箇所に Jhoola と呼ばれる赤ちゃんを保護するサービスを提供。
Jhoola とはブリキ製のぶら下げ型ゆりかごで、中にはマットが敷いてある。親は匿名でEdhi財団のセンターの外から赤ちゃんを置くことができ、ベルを使って知らせる。またスタッフが1時間ごとにゆりかごを確認します。

フィリピン
マニラのサンジョーズ病院 (Hospicio de San Jose) では回転式ゆりかご (turning cradle) を設けています。
ゆりかごには「ここで赤ん坊を受け取ります」と書かれているそうです。

南アフリカ
非営利団体の「希望のドア」 (Door Of Hope) が2000年8月にヨハネスブルグの教会堂で「壁の穴」 (hole in the wall) を設置。
2004年6月までに、30名の赤ちゃんを保護。

スイス
2001年5月9日に Einsiedeln の病院に赤ちゃんポストが置かれました。

アメリカ
赤ちゃんポストなるようなものはまだ設置されていませんが、テキサスで1999年9月1日に「安全天国の法案」 (safe haven law) が実施され、その後47の州が同じく実施しています。
この法案は親が合法的にまた匿名で自分の新生児(生後72時間以内)を放棄し、病院や消防署などの「安全天国」の場所に届けることを許可しています。
この法案の呼び名は各州さまざまで、例えばカリフォルニアでは「赤ちゃん安全環境法」と呼ばれています。

世界中にこのような施設が既にあるということを知って驚きました。
やはり日本は出遅れていたんですね。
国民性の違いというか、宗教性の違いというか、日本の国ではこの制度はどうもなじまないような気がするんですが・・

赤ちゃんポストの賛否

日本における赤ちゃんポスト設置に関しての賛否

反対意見
育児放棄を助長する
保護責任者遺棄罪や児童福祉法、児童虐待防止法に違反する恐れがある

賛成意見
新生児の殺害を防ぐことができる。
預かるのが目的でなく、ポストに手紙を置き相談や養子縁組につなげるのが狙いである
「設置に伴い捨て子が増えないよう法整備をする必要は当然ある」という見解

関係省庁・閣僚の見解
厚生労働省は2007年2月22日、「明らかに違法とは言い切れない」として熊本市に対して設置を認可。
今後、同様の申請があっても一律に認可するわけではなく、子供がすぐに適切な看護を受けられ、生命や身体が危険にさらされることのない環境かどうかを検証する必要があったり、児童虐待防止法に抵触したりしないように個別に判断するともしている。

閣内の感想・・

安倍晋三首相
2月23日、首相官邸での記者団の質問に対して、
「ポストという名前に大変抵抗感がある」
「子どもを産むからには親として責任を持ってもらうことが大切で、そういうお子さんに対応する施設もあるし、匿名で子どもを置いていけるものを作るのには大変抵抗を感じる」

柳沢伯夫厚労相
「設置自体には違法性はないが、病院側の運用には慎重さが求められる」

塩崎恭久官房長官
「法解釈以前に、子どもを捨てない策を考えなければいけないのではないか」

高市早苗少子化担当相
「もう少し議論を深める必要がある」

閣内では慎重な意見が多いようです。


法的問題

違法性については、関係各所は13個の法律の25項目と照らし合わせています。
「子捨て」は、刑法の保護責任者遺棄罪にあたるのではないか。
新生児を「放置」することは、児童虐待防止法違反なのではないか。
行政機関である児童相談所に相談しないままポストに新生児を託すのは、児童福祉法違反なのではないか。

「公序良俗に反しないか」といった人道的見地も視野に入れ、様々な角度から今後さらに検討する必要があります。

賛否の調査
熊本慈恵病院で運用がスタートした「赤ちゃんポスト」について、毎日新聞ネット調査では、・・「賛成」が63%「反対」37%。
「今後ポストを増やすべきかどうか」を賛成派に尋ねた質問では、「増やすべきだ」が74%に達した。
反対派の最も多い反対理由は「育児放棄を助長する」が52%。
捨て子対策については「親になる若者への教育」「子育て支援策」が、賛成派、反対派ともそれぞれ約3割を占めました。
「赤ちゃんポスト設置が有効」との回答は賛成派でも7%にとどまったそうです。

 <調査の方法>
4月27〜29日、gooリサーチのモニターから無作為で選んだ20歳以上の1092人を対象にアンケートし、その回答をまとめたもの。

ドイツの「赤ちゃんポスト」例

ドイツの赤ちゃんポスト(内側から見た写真)
300px-Babyklappe.jpg

赤ちゃんポスト(あかちゃんポスト)とは
諸事情のために育てることのできない新生児を親が匿名で養子に出すための容器、およびそのシステムの通称です。

設備の目的
望まれない赤ちゃんを殺害と中絶から守ることにあり、こと新生児では外界に対する適応力(恒常性を維持する能力)が弱く、また単純に捨て子として何らかの施設前に放置されると野犬や低体温症・熱中症といった脅威に晒される危険性すらあるため、これら危険から守るために設置されています。

設置に際して
捨て子を容認するのかと言った議論にも発展するシステムではあるが、それ以上に捨て子が依然として存在している以上、それらの新生児は早急かつ安全に保護されてしかるべきだという議論もあり、モラルと人道の双方の観点からの議論は続けられています。

この仕組みは法的裏付けが十分でないにも拘らず、ベルリンの壁崩壊後(→ドイツ再統一)のドイツ国内にて旧東ドイツ地域を中心にNPO・キリスト教団体・病院などにより次々に設置され、2005年現在80ヵ所を超えています。
ハンブルクでは2000年の開設以来5ヵ年間に22人の赤ちゃんの命が救われたそうです。
同地域では、冬季に夜間の温度が氷点下にまで下がるにも関わらず、慈善団体施設の前に放置された乳幼児が凍死した事件が契機となって設置が進んだという事情があったそうです。

これらでは、屋外と屋内に扉が設けられ、中には新生児の入ったバスケット程度の空間があり、冬は適度に保温され、夏は猛暑に晒されることが無いように工夫されています。
この中に新生児を入れると、宿直室の呼び出しブザーなどに直結されたセンサーが働き、職員がすぐさま安全に保護できるような工夫も見られ、その一方ではポスト内部に捨てに来た親向けのメッセージカード(手にとって持ち帰ることができる)が用意され、このカードに同ポスト設置施設や児童相談所などの連絡先が記載されており、後々捨てたのを後悔して親であることを名乗り出る際に役立つといった配慮もしてあるそうです。